ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

Hagexさんの事件で個人的に思うことを書き残す。

こんにちは。

今日はいつもと趣が違う記事です。

先日、はてなブログ界隈、SNS界隈を騒然とさせる事件が起こりました。

www.asahi.com

くだんのブロガーの方(Hagexさん Hagex-day info)

は、もちろん知っていました。このブログをはじめる前にもブログやってまして、彼ははてな界隈でとても有名人でしたしね。

印象としては、ネット有名人中心に、結構皮肉ったり、からかったり、2ちゃんをまとめたり、そんな記事が中心だったように思います。

ネット界隈で何か炎上、事件があるたび即日状況を整理し、アップする、彼の対応の速さに毎回驚き、同時になんだか下世話だなあ、と思いつつも、いつのまにか延々と読んじゃったり…とても魅力的な書き手さんであったように思います。特にブロガー界隈ではうとましがられていた存在なのかもしれないでしょうけど。

色んな方が一斉に彼についてのコメントや、ツイートや、ブログ記事をアップしていて、それだけ「あのはてなブログの有名人が被害者となった」事件として、今後もひとつのターニングポイント的に語られていくのかな、と思います。

同時にブロガーのその「一斉発信」のスピード感、記事として消費する感ってすごいね…とも。一昨日から本人正式確定したのは昨日ですからね。自分もこんな記事書いている手前おんなじなのですが。もちろんそれ位衝撃的な出来事だった…とも言えると思いますが、それにしても凄い勢い。

わたしは彼のブログそのものや、本来の彼の人となりについて、詳しくどうこう知っている訳ではないですし、それぞれ魅力的な書き手さんが多数いらっしゃるので、そこはおまかせしたい、と思います。

ということでこの記事では少しだけ違うスタンスで、なんとなく思うことをつらつら書き残しておきます。

 

この事件、ブロガーやSNSで覚えがいい人達にとってはかなり衝撃的で、今後も語り継がれていくのでしょうけど、「一般的には」どうなのでしょうね?また、例えばブログやっている世代って、若くても20代~40代位までがボリュームゾーンだと思いますが、SNSやブログやってても、「はてな」や「はてなブログ」をやっている人はさすがに知ってても、例えばわたしの書いている趣味のジャンルでブログ書いていて、アメーバ、fc2、ライブドアでやっている人は全然興味ない、というかそもそも知らないし、何が衝撃的なのかもピン、と来ないと思うのですよね。

この事件の衝撃的な側面をあげると

1.ネット上の有名人(匿名・HN~最近イベント登壇も)が殺人事件の被害者となった

2.面識のない他人からネット上の行動で恨まれ、暴力の対象になった(テロ行為)

3.社会的に孤立している恐れのある人(いわゆる無敵の人、容疑者は40代無職男性、ネットであらし的な行為を繰り返していた)がそんな事件を起こした

ということだと思います。

 

1について、

インターネットがここまで広まって、ネット上で「アカウント」を「複数」持っている方は珍しくもなんともなくなりました。

最近の流れとしては、これまで「誰にも開かれていた場所」であったネットは、だんだんとクローズドの傾向になっている、例:note、Twitterの裏垢、サブアカ、オンラインサロン等々

ひらかれたネット上で炎上してしまい、人生に消えない傷が残り、その後の人生に困難を抱えている人が、実は、結構います。その事前セーフティとして、ある程度クローズドの環境で対処していく、のが安全牌になっている。Twitterの趣味関連の○○垢等もそうですよね。こう届けたい相手、届いても「大丈夫」な相手だけにじぶんの情報や発信をする

今回の事件の被害者の方は匿名でしたがブログ自体はオープンに、そして最近ではイベント登壇もされていたようなので、「リアル」な場での活動もしている方でした。今回の事件を受けて、これからもインターネットはどんどんクローズド、グループ化、階層化が進んでいくと思います。

こんな言い方もアレですが、こんなに話題になってるのに、SNSやTwitterをやっていたって彼のブログやはてな村はてなブックマークについて知っている方って実は「ネットやってる人の極極一部」なんですよ。昨日会ったわたしの友人は、仕事や趣味でSNSやっていますが、わたしがフォローしている、いわゆるブロガー、ネット有名人については全く知らないようでした。プライベートの友達でもSNS一切ノータッチ層も結構いる。だからある面で言うと、本当「内輪受け」の事件かもしれないということ。

 

2.については。これも別にネット界隈だけではなく、じぶんの全く思いもよらないところでの無差別的な「テロ」ですよね。逆恨み的な暴力事件の対象になることは、今後も避けられない、どこかで起こる、ということです。自分に出来ることは、「何か」あった時に少しでも思いを馳せ、防犯の意識を高めたり、知識を得ておくこと。それ以外、本当にどうしようもないですね…事件自体はとても痛ましいことですけれど…今後「何が起こるか」、この手の事件が「誰によって」いつ「起こされるか」は予期できない。

 

3.そもそもこの事件、ネットの著名人が襲撃された、ということですけど、犯人のしたことと言えば「無差別テロ」的な行動ですよね。乱暴にくくってしまえば、先の新幹線で起こった非常に痛ましい事件と根は同じではないか、とも思うのです。社会が驚くべきスピードで変化し、これまで出来なかったことが容易く出来るようになっている。同時に格差も広がっていて、旧来の日本社会の共同体的なものは益々機能しなくなっている。色んな生き方の選択が出来るようになっている。社会の変革自体は、現代社会がどんどん思想的にも自由で進歩している現れなので、いいのでしょうが、一方で、これまで例えば「国」「宗教」「家族(親族)」「学校」「会社」「町内会」みたいなものが担ってきたコミュニティのセーフティネットからこぼれる人たち、っていうのが一定数出てくる訳です。いや、これまでも、もちろんいたのでしょうが、表だった場所には出ないで、家族が必死に匿っている、みたいなケースがあった。

それが、経済的な格差は広がり、ネットが普及したことで、そういう層がそれなりに「可視化」されるようになった。社会に居場所がない「無敵の人=彼ら彼女ら」の「拠り所」「居場所」として、「ネット」「ネット上の自己発信」がとても大切なものなっている……

これには本当、どうにかならないものだろうか、なんとかすることはできないのか、と思ってしまうのですよね……

犯罪、誰かを傷つける行為自体は絶対にしてはならないことです。でも、どんな人間でも、例えて言えば世紀の悪辣の限りを果たした人間でも、「人権」「人としての尊厳」ってわたしは守られるべき、と思いますし、あと例えば、「資本主義社会」の評価の仕組み上で「役に立たない」認定されてしまった人たち、果ては障がいや、色々な「困難」を抱えて苦しい状況で生きている人たちというのが、「いまこの」日本社会にも、実は相当数いる、のですよね。格差が広がっている昨今なら尚更。

じぶんは今「恵まれている人間」「持っている人間」で、色んな困難を抱え、追い詰められてしまった人たちについて、「知らない」し、「頭おかしい人」だ、「じぶんには関わりのない人間」認定、「レッテル貼り」しちゃう。そんな断絶した考え方をしてしまうのは本当簡単で楽なんでしょうけど、でももしかしたら、いつ何かが起こって、じぶんも「そちら側」の人間にならない、と一体誰が言えるのか?とも思うのです。

わたしとしても、こう変に犯罪・事件を内面化したり、気に病むこともないのだと思いますけれど、一方で、そういうことに思いを馳せなければならない。そしてそんな「弱者」ともいえる人たちが「生きていられる社会」「ただ存在していい社会」こそ、本来あるべき姿なんじゃないですか、と思うのです。

あまちゃんでしょうかね。

とにかく、取り留めもない記述になってしまいましたが、今の思っている気持ちを少しだけ整理しながら書いてみました。

 

ナギナリコ