ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

演劇人は生涯現役か?〜田村正和さんの引退表明と宝塚に一生を捧げるタカラジェンヌに思いを馳せて〜

最近、ヅカオタ的SNS共有のお作法。で少しぼやかして書いたのですが、改めて考えてみたい話題があります。

今回は宝塚に加え、舞台人、演劇人の人生について少し思いを馳せたい。

 

少し前、私の大好きな俳優さんが、ひっそりと引退宣言をされていた、と報道で知りました。

名優・田村正和が“引退宣言“「僕はもう十分にやったよ」(FRIDAY) - Yahoo!ニュースheadlines.yahoo.co.jp

headlines.yahoo.co.jp

田村正和さん。わたしがドラマを観るようになるようになったのも、小さい頃に観た『古畑任三郎』シリーズから。(というかコンプリートブルーレイbox出てたのか…めっちゃ欲しい…)

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田村正和さんの引き際は、実に潔いです。

確かに毎年主演されていたスペシャルドラマの放送がいつのまにかスパンが長くなっている印象がしていて、CM等の出演も減り、なんとなく最近どうされているのだろう…と思うことはありました。

代表作の一つ、古畑任三郎シリーズの中でも、歳を重ねていましたし、直近見たドラマでも(眠狂四郎)ああ、お歳を召されたな…という印象でした。田村さんは、本当いつまでも格好良く、綺麗で素敵なんですけどね…

 

俳優は「生涯現役」「一生成長」「一生勉強」

どこかで誰かが言い出したのか、この手の話はよく聞きます。

でも、そんなことは、それが出来るかは、実は、誰にもわからない。

 

折しも昨年~売れっ子で有望な若手、中堅男性俳優が次々と芸能界の表舞台から消えましたね。

彼らの状況は、自業自得な部分も多いにあるでしょうが、日本の芸能界の柵、みたいなものも多かれ少なかれ関係しているのかな、と一般人の部外者ですけど、思います。俳優として、容姿や才能に恵まれた彼らの「事件」は、とにかく一ファンとして、非常に残念でした。

そういうトラブルをはじめ、何か一般人には想像し得ない事情から引退する方も、実は結構多いんですよね、この業界。

若い頃は元気でも、歳を重ねるうちに、そもそもの人気が落ち、仕事が来なくなり、加えて体調面のこと、そもそも業界自体にあれこれ、(表に出ない)芸能界独特の事情で…業界をあとにする方、非常に多い印象です。

あの人は今?!みたいな番組が定期的に放送されるように、「続ける」のが一番難しいとも言われます。

そんな、生き馬の目を抜く芸能界、わたしはお芝居や演劇を見るのが大好きですけど、側から見てもなんだか大変で、特殊な業界、仕事だろうな、と感じる訳です。

 

田村さんの引き際の潔さは、ファンとしてはとても寂しいですが、素敵な決断、素晴らしい生き方だと思います。そもそも、「あの田村正和さん」なら、そういう選択をされるのは、不思議でもなんでもない。

小さい頃からずっとファンで、好きで、追いかけてきました。あの方は、真にプロフェッショナルな役者さんでしたから。

 

でも。

芸能界の荒波を生き抜き、死ぬまで現役で居続けることもまた、素敵だと思うのです。キラキラ眩い若い時から、老いても尚活躍され、表舞台に立ち続ける方も本当に素晴らしい。

舞台と言う心身ともにハードな現場で、もう結構なお歳でしょうに活躍されている方に敬意を表したいです。平幹二朗さんも中嶋しゅうさんもそうでした。

俳優というくくり以外でも、裏方の仕事をしている方たちだってそう。

演出家、蜷川幸雄さんは、最後まで傍らに三冊の台本を置いていたそうです。蜷川さんは車椅子になって、チューブをつなげながらも、稽古場に顔を出し、時には俳優に檄を飛ばしていた。じぶんの「老い」を受け入れつつも、最後の最後まで、「生」に「演劇」にしがみついていた。

自分の芸に見切りをつけ、潔く去ることと共に、老いても尚、演劇人として生き抜こうとされることも、本当に素晴らしい決断、生き方だと思います。

 

そしてタカラヅカ」。

基本的に、タカラジェンヌは「いつかやめるもの」宝塚は「いつか卒業する場所」です。

卒業生の皆さんは、元タカラジェンヌとしての矜持を保ち、華やかに美しくその後の人生を歩まれる方もいらっしゃいますが、表立った舞台に立つのはやめ、ひっそりとその後の人生を過ごされている方もいますね。

そんな元タカラジェンヌ達が大勢の中、ずっと(選任時点では)「宝塚に身を置く決意」をしたタカラジェンヌ達が、専科生であり、幹部クラスの方々です。

先日の雪組公演に際しても、色々思うことはありますが、とにかく、劇団側はどんなタカラジェンヌにも働きやすい環境を整えるべきだし、そういう舞台づくりをするべきだと思うのです。時には親子程年の離れた下級生と、舞台に立たせ、同じことをさせるのは一般的に考えても酷でしょう。芝居だけ、ショーではベテランならではの芝居心や歌声を発揮出来る場面だけ等、工夫して、とにかくご本人に恥をかかせるような使い方をしないで欲しいものです。(その意味で今回の星組公演は素晴らしい出来です)

完全に余談ですが、以前某宝塚ブログの方が、かのジェンヌさんや幹部クラスの扱いについて、とても失礼な、要は「さっさとやめた方がいい」(超意訳)みたいな内容をアップされてまして、腹立たしいを通り越して悲しくなりましたね。

の方はご自身も、ご家族も、きっとまだまだお若いのでしょうね。私くらいの年代になると、親や親戚が高齢になってきますので、否が応でも人の「老い」や「衰え」を実感する。

タカラジェンヌの皆さん、同年代の方々に比べたら、本当皆さんお綺麗で、顔つきや身体つきもしっかりされてますよ。もちろん一般人とプロ、10代、20代と…は比べられないのですが。そういう言論は同じファンとしても慎んでいただきたいものですね……

 

例えばこれが他の舞台でしたら、求められるパフォーマンスに応えられないなら、即降板は当然でしょうね。「観客」がいる以上、そういう厳しさを持って観られ、評価されるのは、舞台人としては「至極あたりまえのこと」だと思います。

…なのでしょうけど、宝塚は「タカラヅカ」なのだから。

スターを見に行く、スターを温かく見守るのがタカラヅカなのだから。

長く宝塚に貢献してくれた上級生、大ベテランのジェンヌさん達を、本当大切にして欲しいものです。

Twitterを転載して本日は終わりに致します。ナギナリコがお届けしました。

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