ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

元星組トップスター北翔海莉さんご結婚の報を受けて。

こんばんは、昨日夜中くたくたで帰っている途中、嬉しい一報をキャッチしました!

星組トップスター北翔海莉さん、松竹新喜劇の俳優藤山扇次郎さんとご結婚です~!おめでとうございます!

きっかけは舞台共演、藤山扇治郎と北翔海莉が入籍「温かい家庭を築きたい」 - ステージナタリー

藤山扇治郎と北翔海莉が結婚 | 2018/11/10(土) 19:22 - Yahoo!ニュース

藤山直美 甥・扇治郎と友人・北翔海莉の結婚祝福「温かい家庭を育んで」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

更新が滞ってる昨今でございますが、これはアップせねば!と思い即アップしたところ…今日見たら上がっておらず再アップ、という苦笑

ナタリーの記事彼となら喜びも痛みも分かち合い、どんな山でも登っていけると思いました。」ってそれは「すべての山に登れ」ですね…!わかります!

Climb Ev'ry Mountain

Climb Ev'ry Mountain

  • provided courtesy of iTunes

北翔さんらしいコメント!

日刊スポーツの記者の「この二人詳しいですよ?」感…

ぶれない北翔海莉と柔らかい扇治郎お似合いの夫婦に(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

お二人の出会いの舞台、新橋演舞場の『蘭』、観劇しました、もう春のことですよ。

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バックグラウンドは違えど、終わりなき芸道の道を生涯かけて…ということで本当お似合いのお二人!

『蘭』のクライマックスでは、男装の楽人で闇の組織の一員である東儀左近と医学の道を志す緒方洪庵は切ないお別れをすることになるのですが、現実でのおふたりは…!ということで素敵なめぐりあわせですね…!

 

ところでファンが思わず心中を心配した妃海風ちゃん、お元気そうです笑

OGの方の心あたまるお祝いメッセージ、リンクしておきます!

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北翔海莉さんはわたしがタカラヅカファンになってから初めてお見送りしたトップスターさんであり、宝塚の沼に引き込んだお一人…夜な夜な宙組時代の映像を観ていた頃がずいぶん昔のことのよう。(実際2年位、というヅカファンの毎日の濃さ…)

これからも北翔道を貫き素晴らしい舞台姿を見せてくれますように。

今もこれからも、そのしあわせを願ってます、心からおめでとうございます!

一ファンの片隅より

 

 

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虚と実の兼ね合い@劇団チョコレートケーキ『ドキュメンタリー』

1985年、後天性免疫不全症候群いわゆるAIDSの脅威が日本の水面下に拡大しつつあった。とある製薬会社の社員の一人がフリージャーナリストに内部告発を行う。そしてジャーナリストと社員は日本医学界の闇を知る…

企画公演『ドキュメンタリー』 | 劇団チョコレートケーキ

 社会派のオリジナル作品を次々発表して演劇界で独自の存在感を放っている劇団チョコレートケーキの新作芝居を観て来ました。可愛らしい劇団名ですが、骨太な作品づくりでいつも見応えがあります。

もう公演は大分前に終了しているのですが、11月にこの作品と対となる『遺産』第30回公演『遺産』 | 劇団チョコレートケーキ が上演されます。こちらも観劇予定。

 

舞台全体について

舞台上には二人がけのソファとテーブル、やや上手側奥に書斎机。周囲には何やら印刷された紙の束や本が散りばめられ、劇場入り口側に近い柱には電話が置いてあります。

かかってきた電話を男が取り、電話口の相手を部屋まで道案内するところから始まり。彼、高村吾一はフリーのジャーナリストで、電話口の相手はグリーン製薬の社員、杉崎章。今日この部屋でインタビューの約束を取り付けていました。杉崎の告発によって高村は非加熱製剤を巡る製薬会社と日本の医学界の闇を知っていく…そこから杉崎と既知の医師重岡郁夫 (731部隊関係者の生き残り)も加わり、話の軸は次第に満州731部隊に移っていく。登場人物三人だけで演じられる濃密な会話劇です。

場面ごとに背景に「内部告発」「老医師の昔話」「医学者たちのユートピア」と言った文字が浮かび上がる仕様。

上演時間1時間半程、劇団員三名だけというキャスト、キャパも100以下の小劇場楽園のこともあり、かなりコンパクトな内容でしたが、見応えはありました。薬害エイズ事件についてはなんとなく知っている程度でしたし、731部隊については前ハルビン(関連史跡があるのです)に旅行検討していた時に気軽な内容を調べた位の人間ですが、膨大な前提知識が出演者を通してわかりやすく提示されていたと思います。

説明的な台詞が多くともすっと受け入れやすかったですし、膨大な台詞をきちんと届けられる役者陣の力量が素晴らしく、飽くことなく見ることができました。芝居が濃い…!

 

フィクションと現実の兼ね合い

ただ、この作品、リアルな題材を扱った芝居としてはどうなの…と思う部分も。薬害エイズ事件から731部隊の話に繋ぐ際、「グリーン製薬には731部隊的な何かが生きている」(ニュアンスです)みたいな引きは、どうもオカルトちっく過ぎないですか、と思うのです。ミドリ十字(劇中のグリーン製薬の実在名) の創業者の内藤良一(劇中では内田)が石井四郎の731部隊に関わってたのは事実ですけれど、薬害エイズ事件そのものをそういう個々人の精神性みたいな所から語ろうとするのは、事件の実際と照らし合わせても無理があり、あれだけ大きな出来事が矮小化された気がします。

岡本篤さんの老医師の怪演ぶりはゾッとしましたが、開業医として問診する際「(731部隊の時のように)その場で解剖すればすぐわかるのに」みたいな話をしだすと、あまりにもサイコで作りもの染みた感じがしました…この芝居はホラーではなく、あくまでも現実に立脚したフィクションですよね。

全体としても、やや膨大な情報を提示することに終始した感は否めなかったですし、クライマックスでジャーナリストに医師の良心を問わせ幕引きしたのも、時間の制約があるとはいえ、少し拍子抜け。いかにも陳腐な落とし所だった気もします。

 

作の古川健さんが配布されたリーフレットで、「現実は複雑で不透明であるが、創作においてはその中で理解しやすい理由を見付けることが大切であり、演劇というエンタメにはそれが美しいことのように思える」といった内容を述べられており、それはとても共感するし、この落としどころもエンタメっぽいのかもしれません。

でもそれには登場人物にもっと説得力が欲しいな、と。今回はちょっと作り物染み過ぎてたように思います。 細部は作り物でも、そこに一筋のリアルが感じられていれば一観客としては満足するけれど、今回はストーリー上でそういう部分がわたしには見つけられませんでした。

まあ、11月の『遺産』は731部隊をいよいよ本格的に扱うのでしょうし、そのプロローグとして考えればあり、という気もします。

ということで11月の『遺産』に期待したいと思います。

 

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劇世界を壊す笑いはいらない@新国立劇場 福田雄一演出『シティ・オブ・エンジェルス』

大分間が空いてしまいました。初台の新国立劇場、~9月まで大阪新歌舞伎座で上演していた、シティ・オブ・エンジェルス』

『シティ・オブ・エンジェルズ』【公式】 (@musical_COA) | Twitter

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放送作家、演出家の福田雄一さんがミュージカルを演出。各界の豪華有名人が多数キャスティング、平日ソワレ公演もぎっしりの客席でした。有名な芸能人が多数出てるとこうもチケットの売れ行きと客層が違うのか…新国がつくってるお芝居とエライ違いです。(新国大好きです!)

今回はだいぶ遅ればせながらこちらの感想をお届けします…!

 

舞台構造と役柄

現代ハリウッドの脚本家、スタイン (柿澤勇人)中心のシーンと彼の書いたモノクロハードボイルド映画の主人公、私立探偵ストーン (山田孝之)の劇中劇の世界が入れ替わり立ち代り演じられる構成。奥に高く足場が組んであり生オケが配置(指揮は宝塚やミュージカルでお馴染み、上垣聡さん)。

キャストの多くは 現代のキャラクターと、スタインが周囲の人間をモデルに作り上げた『探偵ストーン 』の登場人物の二役を演じます。柿澤さんと山田孝之さんだけが一役。この構造はセットの色合いやスタインがタイプライターを打つシーンでわかるのですが、初見ではややわかりにくかったかも。鬘も基本的には同じ、現代のキャラをモデルに映画のキャラも描かれているので似ている。そして演出上の問題もあります(後述)

映画の筋自体は探偵もの!ミステリー!というよりか、渋く「役」を見せるハードボイルドものなので犯人に意外性はまるでなし。ハードボイルド探偵と謎のセクシー美女のお約束を楽しむための作品だと思います。

劇中劇はこんな風なので、この舞台は本来は劇の入れ子構造や転換、キャラの演じ分けを楽しむのが正解。曲は サイ・コールマン作曲。スタイリッシュで雰囲気あります。

 

ただ…今回の舞台の致命的な欠点

豪華なキャストに生オケ、音楽も良く、美術や衣装もまあ趣味が良い。なのにこのミュージカルから受ける印象がどこか安っぽく、着地点が見えないものになったのは、舞台に「異物」が多過ぎたから「異物」とは「不必要な笑い」by主に佐藤二郎さん。

このミュージカル、二人の「女にダメダメ男」が主人公で、魅力的な女性達に翻弄される様は愛嬌たっぷり。なのにキャラクターとしてはプロデューサーバディとハリウッドの大物アーウィン二役の佐藤二郎さんのアドリブ場面が結局全て持っていくので、主人公二人のキャラがどこか薄く感じてしまうのです。

客席中うけてまして、なんなら爆笑の嵐でした。でも喜劇の笑いとは、アドリブで出演者をいじったり、時事ネタで面白いことを言って笑わせるのではなく、あくまでも演者の掛け合いや芝居でのせてほしい。

芝居から分断された笑いが、劇世界の設定を分かりづらくしていたと思います。

入れ替わり立ち代わり、現代と劇中劇世界が立ち上がる、そして最後は創作の探偵ストーンと現実の脚本家スタインが言葉をまじわす…そのクライマックスの面白みがまるで感じられなかったんですよね…

 

あと、余談ですが#MeToo を時事ネタとして扱ったのはがっかりしました。現代が舞台とは言え、10年以上昔の作であり、元々のミュージカルにはないはずのネタです。某歌劇団作の舞台もですが、マジョリティ側の男性が、今尚女性にとって切実な話題を面白おかしく演出してみせるの、非常に不愉快。おもしろくないよ?客席はほぼ女性ですし、デリカシーのかけらもない演出に唖然。

 

キャストについて

ミュージカル初挑戦!を謳った方も多かった今回。そこまで酷い訳ではないのですが、曲がいかにも難しそうで、芝居歌として成立出来たキャストは少なかったと思います。

脚本家スタイン役の柿澤勇人さんが歌うと、一人手にミュージカルの世界が立ち上がる。(悲しいことに演出ゆえ浮いている位…) 役としては意外とマジメで誠実そうで「ダメ男の愛嬌」みたいな部分は薄かったかな。でもまさしくその身体はミュージカル役者のそれ…!と感動しました。

ダブル主人公探偵ストーン役は山田孝之さん。役者ぶりが小さいのが気になりました。あれ?という位素のシャイそうな面が出てた印象。もっと冒険してみても良かった。

スタインの妻ギャビーとストーンの忘れられない女・歌手ボビー役は山田優さん。舞台映えするスタイルにジャジーで雰囲気満点。…が、芝居と歌はジェットコースターみたいに不安定でやや辛い。

上手くて印象に残ったのスタインの同僚ダナとストーンの秘書ウーリー二役の木南晴夏さん!お姉さん(木南清香さん)がミュージカルに良く出てる印象でしたが、ご本人も歌える方なんですね…!役回りを理解した適切な芝居に鼻につかないチャーミングさ。バディの妻カーラと謎の女性アローラ二役の瀬奈じゅんさんは華があって、品を失わせない役作りが素敵です。 でもちゃんとコケティッシュ

AKB卒業したてのまゆゆこと渡辺麻友さんが演じたのは新人女優アヴリルとアローラの継娘マロニー役。佇まいにしろ歌や芝居にしろ、舞台女優としてはまだまだこれからかな。フレッシュでチャーミングでしたけどね!

佐藤二郎さん、勝也さんの扱いは劇薬ですね〜。佐藤二郎さんってどこでも「佐藤二郎」で、あの「肩肘張らない普通さ」を出せる凄い役者さんだと思いますが、今回は完全に使い方間違えてましたね。本当、何故これを演出家が許すのか謎……

 

次回は福田雄一節は控えめでお願いします

わたし福田雄一さん作のwowowの舞台俳優楽屋裏バラエティ、グリーンブラックスが好きなんです。

WOWOW「グリーン&ブラックス」公式 (@wowowgbofficial) | Twitter

ミュージカル愛のある方だと思ってたんだけどな…ドラマ「勇者ヨシヒコ」等、コメディの手腕で評価されている方だと思いますが、こういつも楽屋落ちみたいなネタで作るのはそろそろ限界ではないでしょうか。

それぞれのキャストのファンが観に来て、観劇して舞台自体に満たされてこそだと思うのです。興行としては成功なんでしょうが、「キャストが豪華」以外の魅力ないと次に繋がらない…

出演者の内輪ネタいじり、カーテンコールで客席降りさせるのも、まあ盛り上がるので良いですけど、本来の舞台の面白さはいずこへ…?ですよ。

わたしにはこの作品、ミュージカルとして完成度が高かったとは思えません。…なんでこじゃれたコメディがただのミーハーで安いお笑いになり下がるのか… 

とにかく今後もミュージカルや芝居を演出するのなら、福田雄一節は控えめにして、本来の劇世界を楽しませて頂きたいです(えらそう)。

 

という訳で全体的に辛めでした。お芝居の満足度って、最終的には細かいどうこうでなく、舞台全体から「何か」を受け取って帰れるか。刹那的なウケ狙いってむなしいんですよね…演劇のダイナミズムが感じられない、むしろそれが作り手によって阻害される舞台は、一観客にとっては不幸せな出会いとなりました…

 

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公演終了後なので公式も終了していまして…雰囲気だけでも、ということでいくつか記事を載せておきます!

spice.eplus.jp

(朝日は有料記事です)

www.asahi.com

mdpr.jp


ミュージカル「シティ・オブ・エンジェルズ」山田孝之さんコメントムービー

 

 

仙名彩世さん卒業を受け〜タカラジェンヌと卒業

花組トップ娘役、仙名彩世さんが次回の大劇場公演での卒業を発表されましたね。

花組トップ娘役・仙名彩世 退団記者会見 | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

トップとして円熟期に入っている明日海りおさんのことを考えると、このタイミングでの相手役仙名彩世さんの卒業発表は正直寝耳に水でした。

隠さずに言ってしまえば、何も今このタイミングでなくとも…という気持ちです。みりおちゃんの卒業まで、というのも期待していましたしね。

でも改めて思うのは、タカラジェンヌって入団してからは傍目にも組織の理屈に色々振り回されてそうなのだけど、「卒業の時期」というのは唯一本人の自主性に基づいて決められることなんだろうな、ということ。もちろん過去の色々な話も聞きはしましすが、ね…

 

「◯◯さんの相手役だから〜〜」ってのはファン(観客)の見方で、ファンというのはある意味ワガママなので、自分の思うような形で卒業して欲しかったりしますけど、その前にタカラジェンヌ一人一人が限りある宝塚人生に日々向き合っているわけでして。

ほとんどのタカラジェンヌにとって宝塚人生は限りあるもの。宝塚を卒業してからの人生の方がずっと長いんだから、卒業の時期位自分で納得して決めて然るべきだよな、と。

娘役はただでさえ添え物扱いされがちだし、この時期の卒業で「トップの相手役」としてだけではなく、花組トップ娘役仙名彩世」としての花道が出来るのならそれも悪くないかな、とも思うのです。

気持ち的には明日海りおと仙名彩世の息のあったコンビぶりをまだまだ追い続けたかったので残念は残念ですけどね!

本当ゆきちゃんがトップ娘役に就任したことは昨今の宝塚では画期的な人選だったと思いますし、ゆきちゃんがいることで、花組の、娘役の、宝塚のレベルは上がった、と思うのです。(真面目にね) 得難い技芸の持ち主だと、心から思う。

舞浜クリスマスコンサート、ミュージックサロン、退団公演が一本もの『CASANOVA』…でもう本公演のショーのヒロインを務めてくれないのは本当残念。劇団さん、演出家の先生方、残り少ない時間を仙名彩世の集大成にして下さいね!歌わせ踊らせるのは当然ですよ!先の本公演と言い、意外と本公演で実力が発揮できない、芝居の役が小さいのも気になっています。『CASANOVA』が集大成にふさわしい素敵な役だといいな…!

 

…色々書いておりますが、会見の模様が各社と公式にアップされてもまだモヤモヤしているのですよ、わたしも。ファンでいるとこれから何回もこういうモヤモヤにあたるんだろうなあ…

とにかく今は!次回公演をひたすら楽しみに、ゆきちゃんの未来と残りの宝塚人生に幸あれ!と願っております。

 

 

短めですが今回はこのあたりで。

近いうちに、またお会いしましょう。

 

ナギ

 

※報道は各社出てますが、お馴染み日刊スポーツの村上久美子さんの記事が一番詳しいようです。

花組仙名彩世「ジワジワと心の中で動いた」退団会見 - 芸能 : 日刊スポーツ

 

 

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子どものヒーロー、ピッピを追って@東京富士美術館『長くつ下のピッピの世界展~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち』

9月24日(月)まで開催中、東京富士美術館長くつ下のピッピの世界展』に行ってきました!富士美術館は八王子の創価大学に隣接する美術館です。

長くつ下のピッピの世界展

 

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作家アストリッド・リンドグレーンの代表作『長くつ下のピッピ』の原画展示をはじめ、『やかまし村の子どもたち』『ロッタちゃん』等他作品、リンドグレーンの生涯にも触れられる展示内容となっています。

小さい頃、VHSビデオで観てから大好きになった『長くつ下のピッピシリーズ』。金貨の鞄を持ったお金持ちで大人を投げ飛ばす力持ちの女の子「ピッピ」が、馬のおじさんとニルソンさん(小猿)を連れ街にやって来て、「ゴタゴタ荘」で一人暮らしを始めるところからお話がスタート。近所に住むトミーとアニーを巻き込み、毎日大騒ぎ、そして三人の冒険…

長くつ下のピッピって知ってるかい、素敵で可愛いわたしのことよ』という歌とともピッピの破天荒だけどチャーミングなキャラクターが最高。子どもの胸躍らせるようなワクワクが詰まったストーリーとなっています。

馬を持ち上げたりお菓子屋を買い占めたりピッピのやることはスケールが大きく、カッコイイ。幼き頃のわたしのヒーローでした。

映画はスウェーデンと西ドイツの共同制作だったので今ではかなり昔ですね。(Amazonでも取扱いなし…再販しないかな…)キャラクターが生き生きと描かれ、心躍るストーリーそのまま、とても楽しい映画です。

長くつ下のピッピ [DVD]

日本での原作は桜井誠さんのこのver.がポピュラーかな?

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))

 

同じく映画化されている『やかまし村の子どもたち』。

 

やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

 

 

展覧会は初版本や本国挿絵画家イングリッド・ヴァン・ニイマンの原画展示等が中心、日本版の桜井誠さん等の原画展示もありました!

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ピッピの家『ゴタゴタ荘』のジオラマはフォトスポット。この裏側も注目です。
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リンドグレーンの生涯を辿る映像の上映も。

非暴力に対するリンドグレーンの名演説や、ピッピの作風について、実際のインタビュー等を交えて作られており、見応えあります。

ピッピは、リンドグレーンの娘が寝る前に「長くつ下のピッピのお話をして」というお願いからはじまったとは、リンドグレーンの想像の翼ってすごい…それを元に自身でまとめた自作の本も展示されています。

印象的だったのは『ピッピはその気になれば世界征服出来る位強大な力を持っている(意訳)、でもその力を正義のためにしか使わない』

ピッピが大人たちやいじめっ子をやりこめる様は痛快ですが、それは正義に基づいてこそ。

ピッピの出版はおりしも、ウーマンリブ等女性の権利を求める声が世界で上がり始めるころ。10歳の女の子が主人公で、お金も力も持っている…当時としてもかなり先進的なキャラクターだったのでは?と思います。

東京では連休最後の9/24月曜日まで、以降、宮崎、京都、名古屋、福岡、愛媛ほか全国巡回予定。

公式グッズやスウェーデンから輸入したグッズ、もちろん書籍など、物販も大変充実してました!

欲を言えば、是非とも過去の映像化作品の放送をして欲しかったかな。

ほんとうにピッピの映画が大好きだったので。

ジブリでアニメ化の案があったのですが、実現に至らず、だったんですよね…こんなアニメ映えする題材なかなかないのにな〜!(宮崎吾郎監督、リンドグレーン原作『山賊の娘ローニャ』という凡作がありましたが…)ラフが盛り沢山のこちらの本、かなりおすすめ。

幻の「長くつ下のピッピ」

以前篠原ともえさん主演、宮田慶子さん演出でミュージカル化されましたし、最近でも立花演劇研究所というところがミュージカル化しているようですね。

ドリームミュージカル 『長くつ下のピッピ』

アニメでも舞台でも栄える場面ばかり思い浮かびます。

また動くピッピが見てみたいな。

 

企画展のチケットで富士美術館の常設展も回れます。コンパクトですが現代美術〜西洋近代絵画の肖像画等幅広い。

アクセスは八王子駅から創価大学行きのバスが便利です。

 

ではでは、いつかスウェーデンの「リンドグレーンランド」に行きたい、ナギナリコがお送りしました!